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2013年12月14日

心の安全装置☆







● 防衛機制(※アンナ・フロイト)の中に「知性化」があります ●


「割り切れないもの、非合理的なもの、情緒的なものを知的に割り切ろうとすること」



・「知性化」は、

アンナ・フロイトによって理論化された、

防衛機制のひとつで青年期によくみられる。



アンナ・フロイトによれば、自我に必要な能力のうち、


一般的かつ最も必要な初期に、


獲得されるべき能力のひとつとされている。


自我が不安をコントロールし、緊張を減少させるために、


心の葛藤や、感情、欲動などを衝動的に解放せず、


それらを論理的にとらえて、


意識的に処理できるようにコントロールしようとするプロセス。





「知性化」が働くと、

感情や衝動欲求を直接的に表現したり、解放するのではなく、

もっぱら知性の働きによって観念的に対処してしまいます。

計算でもするかのようにアタマ(左脳)だけを使う感じでしょうか・・。





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心理学講座や本で知識を豊富にしていくと、

この知性化がおこる場合があります。

「知性化」がおこると、

自分の問題がすべて解決できたような錯覚に陥るかもしれません。


この錯覚から抜け出すには、様々な方法を使ってひとつひとつ、

自分のカラダの内面に覚えさせていく作業(訓練:トレーニング)を、

繰り返して行く必要があります。




自転車で言えば、

「バランスをとり怪我しないように効率よく上手に乗りこなすこと」

でしょうか。


そうなるためにはやはり、「練習」が必要ですね^^。


トレーニング中、

なかなか思い通りにならないなぁ~と感じることもあります。

(知性化は、第2段階でしょうか。一番難関な段階かもしれません)



カウンセラーは伴走者になることはできますが、

「走者」 そのものにはなれません。

主人公の 「走者」 は、

もちろん! あなた自身だからです。





【各段階】

● 第1段階:知識がない状態

● 第2段階:知識はあるができない状態

● 第3段階:意識すれば知識を使ってできる状態

● 第4段階:意識しなくてもできる状態






= : = : = : = : = : = : = : =






※アンナ・フロイト(1895~1982)

精神分析の創始者:ジークムント・フロイトの末娘。

1918年、父から精神分析を学ぶ。


「ウィーン生まれ:イギリスの精神分析家」「児童精神分析」の開拓者

子どもの精神分析に取り組み、両親の協力と治療を重視し、

自由遊びを中心とした児童分析を行った。

「遊戯療法」の先駆者。

著書に「児童分析技法入門」(1927)がある。



防衛機制という言葉を初めて用い、


抑圧、退行、反動形成、隔離、投影、否認などを取り上げた。




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※参考文献:「自我と防衛」1936 アンナ・フロイト/著 誠信書房
※参考文献:「臨床心理学キーワード」2005 坂野雄二/編 有斐閣




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【防衛機制】 補足

フロイト(Sigmund Freud, 1856-1939)が最初に提唱した概念で、

後の精神分析家らにより発展した。

フロイトは、人のこころは3つの要素から構成されると考えた。

すなわち、人間が根源的に抱いている本能的欲動である、

イド(またはエス)、イドを制止する超自我(スーパーエゴ)、

そして両者の間で懸命に適切な道を探る自我(エゴ)である。



イドはそれ自体、本人にとっても認めがたいものであるため、

自我はそれを意識に上らないように様々なかたちで抵抗する。

防衛機制とは、自我がイドに対して抵抗するために用いる手段をいう。









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フロイトによる防衛機制



抑圧

repression

受け入れがたい本能的衝動が著しい苦痛や不快感を引き起こすとき、

これを意識から締め出し隔離することで、自我を守ろうとする試み。

たとえば、幼少期のトラウマ体験の記憶は、抑圧され意識されないだけでなく、

修正されることも癒されることもないまま、

幼少期の強烈さをそのままに心の奥深くに押し込められてしまう。





反動形成

reaction formation

自我にとって受け入れがたい本能衝動の意識化を防ぐために、

その衝動とは反対方向の態度を過度に強調する機制のことである。

たとえば、心の奥底では強い憎しみを抱いている相手に対し、

敢えて親切に振る舞うことなどである。





退行

regression

自我が衝動や葛藤についての不安から自らを守るために、

現在の状態より以前の状態へ、

あるいはより未発達な段階や逆戻りすることである。

一般的に発達の観点からみた「子ども返り」と呼ばれる現象である。

以前の行動様式に退却・避難することで、

衝動や葛藤を感じないようにする。


たとえば、弟あるいは妹が産まれ、

母親がその赤子の世話をするのをみて、

先に産まれた子どもが不安や脅威を感じ、

赤ちゃん返りする場合などがある。





隔離(分離)

isolation

受け入れがたい感情や衝動と、

思考や行為、意識内容、観念などを切り離すことをいう。

たとえば、何度も施錠など確認行為を繰り返したり、

衝動的に誰かを殺してしまうのではないかと考えて、

頭から離れなかったりする強迫性障害では、

その特有の強迫的・反復的な行為や観念により、

受け入れがたい感情を切り離しているとされる。





打ち消し

undoing

過去の思考・行為に伴う罪悪感や恥の感情を、

それとは反対の意味を持つ思考、

ないしは行動によって打ち消そうとすることである。

たとえば、相手を非難したあとで、

しきりに褒めたり機嫌をとったりするような場合である。





投影

projection

自分のなかにある受け入れがたい不快な感情や性格を、

他者が持っているかのように知覚することである。

たとえば、怒りっぽい人が、自らの怒りの感情を受け入れず、

それを他者に投影して、

逆に他者が自分に対して怒っているのだと決めつけるような場合である。





取り入れ

introjection

一定の対象、その属性を心理的に、

自己の内部に取り入れることをいう。

ある対象(他者)との結びつきを求める欲動が、

何らかの困難に遭遇してあきらめざるを得ないとき、

その他者を模倣し、その人と同じように考え、感じ、ふるまうことによって、

その人を内に取り込む。この取り込みによって、

その他者との結びつきを果たそうとするのである。

(これは、同一視 identification と呼ばれる)。


たとえば、自分に自信のない人が、芸能人など憧れの人を模倣し、

その人と同じような格好をしたり話し方を真似たりする場合である。

なお、取り入れには、同一視の他、

口唇による「体内化」(incorporation)も含まれる。





衝動の自己への向き換え

turning the impulse against the self

特定の対象に対する強い衝動(怒りであることが多い)を、

自分自身に対して向き換えること。


自我はこの怒りの感情が意識に上ることを恐れているのであり、

真面目な人が隠された怒りを自分自身に向け、

抑うつ的・自虐的に陥ることが多い。





転倒

reversal into opposite

特定の対象に対する感情が正反対の感情に置き換わること。

たとえば、ある女性と深い関係になることを強く欲しているが、

そうした自身の欲動を恐れている男性がいる。

男性は、相手の女性が自分と友人以上の関係を望んでいないことを感じ、

女性に対して強い怒りや恨み感情を抱くようになったというような場合である

















フロイトは、防衛機制と精神症状の間には、緊密な関係があると考えた。

たとえば、器質的病変の認められない機能障害であるヒステリー

(例:医学的に異常がないにも関わらず、

麻痺や感覚消失などの身体症状を生じる。

現在の診断基準では、

転換性障害や解離性障害として分類される)では

抑圧が、また上述の強迫性障害では、

退行および反動形成、隔離、打消しなどの機制が働き、

さらに特定の対象を、

必要以上に脅威としてみなす恐怖症や妄想性障害では、

これらの機制に加えて投影が、

うつ病では取り入れ(同一視)といった防衛機制が、

症状形成や固着に大きく関与すると考えた。





フロイト以後の防衛機制論

その後、フロイトの娘であるアンナ・フロイト (Anna Freud, 1895-1982) は、

フロイトの防衛機制論を発展させ、

昇華 (sublimation) を新たに加えた10種類の防衛機制を提唱している。

この他、学説によってさまざまな分類が可能だが、

グリート・ビブリング (Grete L. Bibring (1899-1977) による分類も有名である。





昇華

sublimation

受け入れがたい衝動を社会的に価値のある行動、

特に創造的な活動に変化させることである。

たとえば、父親に対する強い怒りを抱いている人が、

勉学に励み、外科医になることなどがこれに当たる。





防衛機制と脳科学

防衛機制の概念を初めて提唱し、

精神分析療法の創始者でもあるフロイトその人は、

もともとは神経科学者であった。

それにも関わらず、

1885年に「Project for a scientific psychology」という本のなかで行った

神経科学と精神分析における諸概念を統合する試みを最後に、

その後の生涯で、神経科学について言及することは無かった。

フロイトがなぜ神経科学を捨てたのかに関しては諸論があるものの、

当時の神経科学技術はこころという現象に迫るうえで、

十分に発達していなかったということが最も大きな理由とされる。




近年の神経科学技術の飛躍的発展を受けて

神経科学と精神分析の融合を推進する動きもある一方で、

人のこころを客観的に量的に評価することで

生きた主観体験がないがしろにされてしまうという批判もある。



とりわけ防衛機制は、

本人にも意識されない心的働きを含むため、測定が難しい。

しかし、

「カロリンスカ心理力動プロフィール」(Karolinska psychodynamic profile) や

「防衛機制評価尺度」(Defense Mechanism Rating Scales)、

「防衛スタイル質問票」(Defense Style Questionnaire 40) などによって

測定することは不可能ではないとも言われる。





とはいえ、

精神分析の諸概念に対する実証的研究は非常に限られているうえに、

その神経科学的機序についてはほとんど検証されていない。

一定の可能性が示唆される抑圧と退行について取り上げる。





抑圧

一言に抑圧といっても、含まれる心的働きは幅広い。

たとえば、上述のヒステリー症状や、

意識・記憶・パーソナリティの不連続性を示す解離性症状

(dissociative symptoms) は、

もともとは抑圧から生じた精神症状であるとフロイトは記述している。



注:アーネスト・ヒルガード (Ernest R. Hilgard, 1904- 2001) は、

解離を抑圧とは異なる機制として位置付けている。






たとえば解離症状は、トラウマ体験の記憶を抑圧し、

こころの奥深くにしまい込む、

心的外傷後ストレス障害(PTSD)においても認められる。

解離症状が優勢なPTSD患者では、トラウマ体験想起時に、

扁桃体活動や島で活動の低下がみられるのに対し、

内側前頭前皮質(mPFC)や前帯状皮質 (ACC) の吻側部(rACC)では

活動の増加がみとめられるという。




一般的に、交感神経系の活動亢進がみとめられる不安障害では、

情動刺激処理時には、扁桃体や島の活動は増加しており、

mPFCやrACCの活動は低下している。


これは、

通常mPFCやrACCは情動中枢である扁桃体や身体感覚への

気づきを司る島の働きを制御しているが、

不安障害ではその機能が低下して、

扁桃体や島の過剰活動を、

制御できなくなっているためと考えられている。



しかし、解離症状主体のPTSDは、

これとは正反対のパターンを示すのである。

このことから、

解離において過剰に働いているのはむしろmPFCやrACCで、

扁桃体や島は、

本来あるべき機能を果たすことができない状態に陥っているという可能性が

指摘されている。




一方、麻痺や感覚消失などの身体症状を呈する転換性障害でも、

上述と類似する脳領域で機能異常が認められている。

たとえば左腕麻痺を示す転換性障害患者に対し、

右腕を刺激した際には感覚運動野の活動が認められるが、

麻痺している左腕を刺激しても、感覚運動野の活動は生じない。




しかし代わりに、

前頭眼窩皮質 (OFC) とACC (特にその脳梁膝周囲部) の賦活がみられることが

報告されている。

特に、ACCは部位によって複数の機能に関与するが、

これらの部位の働きは互い拮抗し合うとされる。



たとえば、尾側部のACCは意志により発動される運動を司るが、

脳梁膝周囲部は情動処理に関与する。

脳梁膝周囲部が強い情動を処理している間は、

尾側部の活動は抑制されてしまう。

これらのデータから、転換性障害で見られる転換という現象は、意

識的制御とは独立して防衛的に働く原始的反射メカニズムであり、

特定の機能的領域が、

拮抗的に相互作用した結果として生じる一病態と考えることができる。







退行

カタトニア (catatonia, 緊張病) は統合失調症にみられ、

激しい精神運動性の興奮状態と昏迷状態を繰り返し顕わす病態である。

ハリー・サリヴァン (Harry S. Sullivan,1892-1949) は、

強力な不安の影響下で自己体系がその統一を失う事態を統合失調症と捉え、

カタトニアは未熟で小児的な体験様式が蘇ってくるために出現すると考えた。

このため精神分析的立場では、

カタトニアは感覚運動性の退行として捉えられる。






無動性カタトニアを持つ統合失調症患者では、

無動性カタトニアを持たない統合失調症患者や健常者と比べて、

情動刺激処理時、内側OFCからmPFC、

運動前野および運動野に対する機能的連結性 (functional connectivity) が

有意に減少していたことが報告されている。




このため、内側OFCやmPFCといった

大脳皮質正中内側部構造(Cortical Midline Structures)は、

カタトニア患者における

自己関連づけや同時発生的動作 (concurrent behavior) の破綻に関与し

感覚運動性の退行と関連する可能性が指摘されている。



しかしながら、この他に退行について検証した神経科学研究は乏しく、

退行の神経機序に迫るためには、

様々な対象者における多面的検証が必要である。










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Posted by 仙台カウンセリング  at 20:07 │心理学講座



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