2019年01月10日
自己効力感|バンデューラ
◆自己効力感
自己効力感(じここうりょくかん)
(英語:セルフ・エフィカシー(self-efficacy))とは、カナダ人の心理学者「アルバート・バンデューラ」(1925~ )が提唱した「自分は目標をやり遂げる事が出来るだろう」という信念のこと。
自分は「きっとできる」という自己期待や有能感、物事を成し遂げることへの自信がこの自己効力感という概念。
※バンデューラは、自己効力感や社会的学習理論で知られる。
この自己効力感が低いと、批判やネガティブな感情にとらわれることが多くなり、「自分はどうせ出来ない」と思い込むことが多くなるという特徴を持つ。
【達成経験】・自己効力感は、過去の達成経験が大きく影響している。
達成経験(成功体験)とは、自分自身が何かを達成したり、成功した経験のこと。達成経験は最も自己効力感を高める要素とされている。
<<<具体例>>>
・自分が企画したイベントが大好評だった。
・独学で難関と言われる有名大学に合格した。
・何らかの大会で優勝した。
・望んでいた職業に就くため必要な資格を取得した。
何かを成し遂げるといっても簡単にやり遂げられるものではなく、長い期間、努力を継続してようやく達成できた経験が最も自己効力を高めるとされている。
【言語的説得】・他者からの肯定的なフィードバック
言語的説得とは、他者から言葉によって「自分に能力がある」と励ましてもらうこと。
「実は自分は自分の思っている以上に出来るのでは」と気づくことで考え方や見方を変える。
<<<具体例>>>
・カウンセリングで、肯定し続けてもらう。
・家族や友人、知人からの励まし。
※『自己効力感』 とは、人が困難に挑戦し、何か物事を成し遂げる上で、「自分は出来る」という確信を抱くことに欠かせない素質です!
◆自己肯定感
「自分は大切な存在だ」「自分はかけがえのない存在だ」と思える心の状態。
自分を肯定している感覚、感情などを指す。
自己肯定感が高い人は、ストレス対処の力も高く、自己解決力も高い傾向。
*対義語は、「自己否定感」
幼少期の生活・教育環境によって大きく左右されると考えられており、教育上の重要な要素だと考えられている。
自己肯定感が低いと自信が持てず。他人にどう見られているか気になり、他人の言動に過敏に反応してしまうとされている。
•自己肯定感が高い:心の受容が大きく、少々のことではめげない。意欲的に人間関係を築くことができる。
•自己肯定感が低い:自信喪失、委縮。自己否定的。
『自己肯定感を得る為には』
様々な見解があり、下記等があげられる。
•認知の歪みを修正する。
•達成し易い目標を立て、数多くそれをこなすことで達成感を得る
•失敗してしまった場合に、それは一時的なものと考える。
•ネガティブな言葉を用いない様にする。
•ポジティブな言葉を意識する。
•自己を否定する原因となっている人や環境から離れ、違う環境へ移る。
•自己肯定感を得られなかった原因を探る。乳幼児期や幼少期が原因である場合がよく知られている(愛着障害)。
☆仙台心理カウンセリング&スクールでは、自己肯定感を得る為のトレーニングとして、交流分析を活用したアプローチなども取り入れております。
◆自己重要感
*「自分が大切にされている」と感じること。(コミュニケーションの場で使われることが多い)
人は「他人に認められたい」「他人から大切にされたい」「敬ってほしい」「感謝されたい」「褒められたい」などという欲求を持っています。
心理学者のアブラハム・マズロー(1908~1970)は、「承認(尊重)の欲求」 という言葉で説明しています。
1、私たちは否定され続けると「自分はこの人から粗末に扱われている」と感じ、その相手に対して良い印象を持てなくなります。
2、いつも自分を認め、肯定し、感謝してくれたり、褒めてくれたりされますと「自分は大切に扱われている」「自分は重要な人間だ」と感じます。
相手の自己重要感を高めてあげることで、人間関係もスムーズに行くことが多くなることでしょう。
【自己重要感を高めることのメリット】
「自分の主張を聞いてもらいやすくなる」ため、相手の自己重要感を満たすことができれば、それだけ「自分の主張や頼みが通りやすい」ということになります。
【自己重要感を高める5つの方法】
1、相手の話を聴く(傾聴する)
2、肯定する(認める)
3、相手の興味関心を押さえる(共感やあいづち・フィードバック等)
4、感性の一致を図る(ペースを合わせる)
5、「あなたは特別」な感じを伝える
仙台心理カウンセリングの心理学講座や
心理カウンセラー養成講座では、
セルフケア(セルフカウンセリング)の必須項目である
「自己重要感を高める方法」 も学ぶことができます☆
・・・ 迎えてくれる人がいる 大切にしたい場所がある そんな存在であり続けます ・・・