2009年10月23日
心に深い傷を抱える人
●○●。。。 心理学・心理カウンセリング 。。。●○●
喜びや潤いを与えてくれると同時に、試練を注ぐ要素となるのが人間関係です。
敏感で直観力に長けた人は微妙な心の動きを察することで、そうでない人に比べ、
より多くの試練を体験しやすいかもしれません。
ある体験の衝撃により、心に深い傷を抱え続ける人々がいます。
本来、傷は治っていくものですが、自然治癒のみに頼れない深い傷もあります。
癒しの本質を知ることもなく、長い間、内面的に過剰防衛の香る、閉鎖的な日々を送る人々。
彼らの抱える傷はトラウマ(心的外傷:傷ついた心の状態が長く続く)
となっているかもしれません。
生きていれば傷の一つや二つ、誰でも持っているものですが、
心の傷の放置は不適応を起こすことがあります。
▲ところで、こんな症状を経験したことはありませんか?
・心深くの傷がうずき、存分に物事に取り組めない。
・常に、自分らしさをねじ曲げてしまう。
・他者と親密になれない。
・本心が言えない。
・日常社会で生きづらさを感じる。
・日常の中で、自分らしく生きている実感がない。
意識上では忘れられても、自覚の無いところ(無意識)に焼きついている、
そういうロジックが人の心にあるわけです。
意識されない心の傷に反応し、行動を選択する人間の心があります。
例えば、何となく苦手な場所や対象があり、それらとの接点が生じる折、
何らかの抵抗心理を表す症状が発生。
衝撃を受けた人物像に近い姿を前にして、過去の自分自身で反応してしまう。
それらは比較的わかりやすい発症ですが、
ここに思考(理屈)が絡んでくるとどうでしょう?
傷の回復の速度等お構いなく、
日常への適応を迫られバランスを崩すこともあります。
理由のはっきりしない不快感や、
不安を抱く自分を「駄目人間である」と思い込む。
嫌な気持ちを誤魔化さなければと思い、アルコールや薬物に走るかもしれません。
あるいは、危険な恋愛や、常軌を逸脱したギャンブル・買い物・食物摂取等。
いずれにせよ、デリケートに扱う必要のある症状です。
心の傷を抱える人々は必要に応じて段階的に、
自身の傷と向き合い癒して行かなければなりませんが、
外側に答えを求めるうちは、
自分をないがしろに扱うことを代償とせざるを得ません。
そうした心と向き合い “より良く生きるため” のツールとして
心理学という学問が生まれました。
心理カウンセリングもその一例です。
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